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NEWS

お知らせ

おそらくデザインをした人ならだれでも経験のある、文字を組んだ際に起こる「1文字だけの行ができてしまう現象」。当然文字ボックスから1文字だけはみ出ることは普通にあり得る話で、なにも「現象」と呼ぶには足りない事象では?と思われるが、なぜか頻発してしまうのです。










例1では一段の文字数14。段落は3つしかないのに、そのうち2つで発生しています。そこで一段の文字数を減らしてみたのが例2。ここでも1つ発生します。文字数を15にした例3でさえ、なぜか別の場所で発生しています。もちろん例は作為的なものですから、この場合、一段の文字数を13にすれば無事におさまりました。しかし、デザインの現場では他との統一もあるため、自在に文字ボックスの大きさを変えられない場合もあります。そもそも、普通に考えて15分の1の確率で出現してしかるべきなのに、なぜにこうまで頻発するのか。。

実は今現在、謎は解かれていません。もっとも、禁則処理が効き、ボックスに句点がはみ出ないようにツメの処理が入る関係で、確率的には倍くらいになっているかな、とは予測できます。とはいえ。。?


ちなみに、こういった場合は手動で文字間の幅を調整することで解決しています。基本は前の段落に収めますが、そのために全体の文字間隔がきつくなる場合は、次の行に2~3文字送ることにしています。「た。」ではなく「でした。」など。




昔から今にいたるまで、基本のデザインの手法は変わっていないと思っています。チラシなどはそもそも息の短い商品ですが、5年後、10年後に過去のチラシを振り返った時でも、「これは私たちが作ったものです」と胸を張ってお見せできるようなものを作っています。




「一から全部言わなくても察してほしい」それは多くのお客さまが思うことです。どんなに絵が上手く、技術が優れていても、お客さまが欲しいものを作れないのではプロとしてお金をいただくわけにはまいりません。初稿はもちろん、その後にいただく赤字の行間に、どのような思いが込められているのかを察知できるよういつも心がけています。







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