top of page
Image by Dong Cheng

千と希の設計図 web版 2025年2月号




千の希(のぞみ)を紡ぐ


 数字は時として人をワクワクさせてくれます。自動車の最高速度、ツアーの動員数、フォロワー数…達成すべき目標にラベルが貼られ、明確に道筋が見えているのが数字です。当社はその中でも千という数字に夢を見出し、「年間1,000ページ」という目標を掲げてきました。ただ、実はこれは割と早い段階でクリアしてしまっていたので、新たに再定義しようと思いました。

 当社と併走するもう一つの会社があります。その名は「ドリームデザイン株式会社」。2社の関係性は複雑なので説明は省きますが、ここに「ドリーム」を掲げたのは、その中に未来への「希望」が詰まっていたからです。この冊子「千と希の設計図」はサウザンドデザインの「千」、ドリームデザインの「希」を入れました。両方あって一つの思いです。

 2025年に再定義した私たちのミッションは「1,000(人)の希をカタチにすること」。人の数だけ希(のぞみ)があり、それを一つずつカタチにすることは、次の希へと繋がる道になります。これを「紡ぐ」と表現しました。私たちの仕事は、千の希を紡ぐ仕事です。

 ちなみに千人(社)を越したら、ミリオンデザインと会社名を変えましょう。ミリオン達成したら上場ですね(笑)。


さくらの花びらたち


 その昔AKB48の曲でそんなタイトルの歌がありまして、結構好きで今でも時々聴いています。昭和のアイドル「おニャン子クラブ」が好きだった方はきっとこの曲は好きかも? ということで今回は桜の花びらを散らす方法、という地味な手法を解説したいと思います。



How to 花びらの散らせ方


女性の写真に花びらを散らしたい、というケース。今回は正面で指をさしているので、魔貫光殺砲的なエフェクトとして花びらを散らしたいと思います。とりあえずビーム、ということで、放射状に幾つか並べます。
女性の写真に花びらを散らしたい、というケース。今回は正面で指をさしているので、魔貫光殺砲的なエフェクトとして花びらを散らしたいと思います。とりあえずビーム、ということで、放射状に幾つか並べます。
さすがに素人のような感じなので、遠近法を導入し、手前に近づくほど大きく、遠くなるほど小さくしてみます。
さすがに素人のような感じなので、遠近法を導入し、手前に近づくほど大きく、遠くなるほど小さくしてみます。
勢いをつかせるため、中心に集中するエフェクトを加えます。…ここまでは大抵の人がたどり着くのではないでしょうか。実際、この処理で完成の場合もありまます。別段おかしいわけではありません。ここからは少し「いい感じ」に仕上げていこうと思います。
勢いをつかせるため、中心に集中するエフェクトを加えます。…ここまでは大抵の人がたどり着くのではないでしょうか。実際、この処理で完成の場合もありまます。別段おかしいわけではありません。ここからは少し「いい感じ」に仕上げていこうと思います。
アクションライン(ピンクの線)を引いてみます。S字のカーブなので、指先を中心にそのカーブでうねりの線を補助線としてひいてみます。(ブルーの線)
アクションライン(ピンクの線)を引いてみます。S字のカーブなので、指先を中心にそのカーブでうねりの線を補助線としてひいてみます。(ブルーの線)
このアクションラインの流れに沿って、花びらの向きを調整し、ブルーの線上に花びらが配置されているような向きにします。かつ、花びらの配置を、写真にかぶる部分とそうでない部分を調整したり、大きな花びらと小さな花びらを近づけて遠近を強調したりさせました。
このアクションラインの流れに沿って、花びらの向きを調整し、ブルーの線上に花びらが配置されているような向きにします。かつ、花びらの配置を、写真にかぶる部分とそうでない部分を調整したり、大きな花びらと小さな花びらを近づけて遠近を強調したりさせました。
ここで部分的にぼかしエフェクトを加えます。同心円の外側は回転の動きが速い、というイメージで、大きな花びらほど大きくぼかして、動きを加えました。
ここで部分的にぼかしエフェクトを加えます。同心円の外側は回転の動きが速い、というイメージで、大きな花びらほど大きくぼかして、動きを加えました。


 花びらにランダムな動きが加わりました。

 このアクションラインからデザインを作り出していく手法はあまり語られませんが、多くのデザイナーの作品を見るに、これを掴んで表現している人とそうでない人の違いは歴然です。また、捉えられていても2Dで捉えている人と3Dで捉えている人には若干の違いがあります。もっとも、最終的に作るものの役割に応じて良し悪しは変わりますので、一概に「これができるから優れている」ということはありません。


 

◆コラム◆

防災を「自分ごと」にする

八潮市の陥没事故を受けて


 2025年2月、埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故。「いつどこで何が起こるかわからない」という現実を突きつけられた出来事でした。八潮市は、がっきー社長が住んでいる街のすぐ隣です。いつも通る道がもし突然陥没したら? 仕事中に社屋の近くで地盤沈下が起きたら? そんなことを考えると、決して他人事ではないと実感します。


デザイン会社だからこそ考える「防災の視点」

 

 現在我々の社屋のある江東区は、万が一津波が起こった際はほぼ全域が水に浸かると言われています。デザイン事務所である以上、「防災」は直接的な事業テーマではないかもしれません。しかし、いざ災害が起こったとき、社員の安全はどう確保するのか? 業務はどう継続するのか? 取引先への連絡手段は? そう考えると、防災は決して「関係ない話」ではありません。

 特に私たちの仕事は紙媒体やWeb制作を中心にしているため、データのバックアップ や 作業環境の確保 が極めて重要です。地震や火災だけでなく、今回のような地盤沈下によるライフラインの遮断も、業務の停滞につながります。そうしたリスクを改めて見直すべきタイミングではないかと考えています。


まずはできることから


 防災対策というと、大規模な設備投資や専門的な知識が必要なように感じますが、まずは小さな取り組みから始めることが大切です。


●業務データのクラウド化・定期バックアップの徹底

→ もしPCが破損しても、リモート環境で仕事を継続できる体制を整える。

●BCP(事業継続計画)の簡易マニュアル作成

→ 災害時の業務フロー、取引先への対応手順を明確にする。

●従業員の安否確認ルールの見直し

→ 災害時の連絡手段、避難場所を明確にし、社内共有を徹底。

●事務所の安全確認

→ 家具の転倒防止、避難経路の再チェックなど、物理的な対策も

実施。


「備えること」が未来の会社と社員を守る

 

 デザインの仕事は、創造性や柔軟性が求められる世界です。しかし、それを支えるのは 安全な環境 と 安心できる働き方 です。会社としての防災対策を進めることは、単なるリスク管理ではなく、「社員が安心して働ける環境づくり」の一環であると考えています。

 今回の八潮市の陥没事故を機に、防災を「自分ごと」として捉え、少しずつでも備えを進めていく。そんな意識が、会社と働く人々の未来を守る第一歩になるのではないでしょうか。


 


デザイン絵画教室がひらくだより


2月の課題

「電車ラッピング


今回はオリジナルデザインの電車作り !ど んな電車にしようかなとみんな楽しそうでした。外装と内

装の両方仕上げていくのは大変そうでしたが、それぞれ世界観のある素敵な電車ができました♪



鮮やかな色合いで美味しそうなおすし号 !タ イヤもつけてくれました!
鮮やかな色合いで美味しそうなおすし号 !タ イヤもつけてくれました!
魚のデザインが素敵 ! 電車の中までいろんな生き物が見えます !
魚のデザインが素敵 ! 電車の中までいろんな生き物が見えます !

レインボーの花に目をひかれます ! 花畑、夕焼け空、いろんな世界を描いてくれました
レインボーの花に目をひかれます ! 花畑、夕焼け空、いろんな世界を描いてくれました
パキッとしたカラーがかっこいい !電 車の中にはたくさんのかわいい乗客が!
パキッとしたカラーがかっこいい !電 車の中にはたくさんのかわいい乗客が!
気持ちまで華やかになる素敵なお花柄♪お花の色や配置がきれいです
気持ちまで華やかになる素敵なお花柄♪お花の色や配置がきれいです

ツタや花が細かく描き込んであってオシャレ !内 装も統一感があります
ツタや花が細かく描き込んであってオシャレ !内 装も統一感があります
青空と海の青に黄色が映えますね !発色良くきれいに塗れました !
青空と海の青に黄色が映えますね !発色良くきれいに塗れました !



🌼チョークアート特集!


今月はチョークアートの素敵な作品がたくさんできました!鮮やかでとても美味しそう!

黒地に鮮やかな色が展開される世界は楽しいですね。
黒地に鮮やかな色が展開される世界は楽しいですね。




●最近のできごとぽろぽろ


ボタニカルアート


2月の課題「ボタニカルアート」の試作中。難易度設定や、説明の手順を検討します。今回は坂本先生・臼野先生・水野先生が中心に進めてくれました。




私たちのイラストが!


群馬の老人ホームに納品したイラスト。先日お伺いした際に実際に壁に飾られているのを見てきました。施設内のいろんなところに掲げられていて嬉しい限り。





新プログラム企画中


新しい絵画教室のプログラム「絵の上手くなる10日間」(仮)を計画中です。段階を踏んで、最短で絵が描けるようになるプログラムですので、乞うご期待!







●杉並みんなの食堂レポート


1月14日第22回

「ロースカツ」


今回はスタッフが少ない予定で心配していたのですが、たくさんの方が手伝ってくれ、無事に終えられました ! お米を寄付してくださったロータリークラブさんや社会福祉協議会の方も食堂の様子を見に来てくださりました。



 

■スタッフの声■

新しいコートが欲しいなと考えてたら、いつのまにか2月になっていました…(山本)

 

「千と希の設計図」バックナンバーはこちら!


>> 記事一覧


2025年


2024年



2023年




Comments


 PROFESSIONALISM

​こだわり

bottom of page