
片仮名
外国人が日本語を学ぶ際にネックになることの一つに、漢字、カタカナ、ひらがなが混在する、ということがあるのは容易に想像がつきます。ただ、英語は表音文字のみ(アルファベット26文字+発音ルール)なので、漢字の「意味を持つ文字」という概念が新しいそうで、むしろひらがなとカタカナは比較的理解しやすいようです。今回はその理解しやすい(?)カタカナとひらがなについて…
ひらがなの由来
ひらがなは漢字の草書体を崩して作られました。皆さんご存知、「枕草子」「源氏物語」が作られた平安時代に女性が使う文字として普及しました。
安↓あ
以↓い
宇↓う
そして鎌倉、江戸、明治と、文書や手紙で一般的に使用されるものとして定着したそうです。
カタカナの由来
カタカナは、漢字の一部を省略・変形して作られた文字です。仏教の僧侶たちが経典の注釈(ルビ)を書く際に、漢字の一部分を取り出して簡略化し、書きやすい形にしたのが始まりです。
阿↓ア
伊↓イ
宇↓ウ
こちらもスタートは平安時代なのですが、使用範囲としては仏教経典の注釈、公文書、看板や屋号、そして明治以降は外来語や専門用語の表記として現代に至っています。
デザインにおける両書体
デザインにおいては、漢字を含めたこの3種の文字は、その文字の持つ「空気感」のようなものを重視しています。ひらがなには「やさしさ」や「かわいさ」といったイメージがあり、カタカナには「素朴」「意味を持たせない」というイメージがあります。漢字は「堅い」「まじめ」「強い」といったイメージがあり、その書体や使う空間に応じても選ぶ要素はたくさんあります。
デザインはださい
しかし、その中でも扱いが結構難しいのがカタカナです。ここでいう「扱い」とはその文字の持つ形のことで、カタカナを使用すると画面が持たないのです。ハッキリいうと、文字の美しさとしては格下、と言わざるを得ません。それもそのはず、ひらがながバランスの取れた漢字全体から生まれたのに対し、カタカナは漢字の一部分を切り取っているため、バランスも悪い上にそれを補う画数もありません。

世の中のカタカナで表記されているタイトル文字などを注意深くみていただくと、既存書体のベタ打ちになっていることはほぼありません。何かしら手を加え、特殊なバランスを作り出しています。逆に言えば、こうでもしないと美しさを担保できないということです。

ダサく見えない解決策
とはいえ、外来語などはカタカナに頼らざるを得ないシーンもあります。カタカナをメインに使う凡庸なデザインを回避する方法としては、
・太くしたり斜体にしたりする
・他の種類の文字に助けてもらう
・他の形で区切ってしまう
などがありますので、デザインを始めたばかりの方はぜひお試しください。(そういう講座だったっけ?笑)

◆コラム◆
ボタニカルアート
先月の絵画教室の課題だった「ボタニカルアート」は、レベル分けされた5種類の花から一つを選んで描く課題でした。老若男女取り組んでいただき、みなさんのレベルの高さに脱帽です。ちなみに参加された方は既にご存知ですが、Lv.1~Lv.3までは「描き方のマニュアル」が用意されています。ここでLv.1の朝顔をご紹介します。



●デザイン絵画教室がひらく絵画教室だより
2月の課題
「ボタニカルアート」

今月はひとつのお花をじっくりと描くことに挑戦しました ! 花びらや葉脈、普段は描かない細かな部分もじっくり観察。色や形を何度も描き直したり、みんなとても集中しましたね! 淡い水彩でおしゃれに仕上がりました。大人の方も挑戦してくれました!








●最近のできごとぽろぽろ

この氷はダミーです
この氷は作り物で、なんと1つ1.5万円。それだけでなく、コーヒーの色をきれいに写すのにも一工夫。美味しそうな写真のための努力は惜しみません !

新コースに乞うご期待!
絵画教室新コースの試作を臼野先生が描いてくれました ! なんとこれら全て1日で。すごい ! こんな絵が描けるようになるプログラム、楽しみにしていてくださいね !

レリーフアート試作
3月の課題「レリーフアート」は先生たちも初めての挑戦。みんなが上手に仕上げられるよう手順や内容を考えて課題ができました ! 半分立体の楽しい作品です。
●杉並みんなの食堂レポート

2月18日第23回
「KOUMEカフェ特製弁当」
今回のお弁当は、江東区でカフェと子ども食堂を営むKOUMEカフェさんが作ってくださいました ! 見た目もかわいいお弁当にみんなとても嬉しそうでした。子どもスタッフのみんなも大活躍で、今回も楽しい時間でした。

■スタッフの声■
だんだん暖かくなってきて春が待ち遠しいです ! でも花粉症はつらい…(山本)
「千と希の設計図」バックナンバーはこちら!
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